麻雀において、5ブロック打法(5ブロック理論)というものがあります。
これは、牌効率の知識の中で、最重要となる考え方です。
麻雀が弱い人は、この知識が無いか、リーチに消極的か、押し引きがぐちゃぐちゃか、
この3パターンに分けれるほど重要な位置づけです。
前章までは、基礎的な知識を紹介していました。
今回は、いよいよ重要な5ブロック打法について解説していきます。
それでは早速、確認していきましょう!
ブロックとは
麻雀のアガり形は、特殊形を除き、4メンツ1ジャントウです。
このメンツとジャントウ、またはその候補となる牌を「ブロック」と呼びます。
麻雀のアガり形は、5ブロックから成ると言えますね。
5ブロック打法とは
上記の手牌では、6つのブロックがあります。
5ブロック打法は、上記から89mを切り、5ブロックへ手牌を進める打ち方です。
詳細は後述しますが、こうすることで、テンパイ確率を上げることができます。
テンパイまでの一番の難所は、1シャンテンの時です。
手が進むにつれて、受け入れ枚数が減っていくため、
1シャンテンからテンパイする段階が、一番受け入れが少ないのです。
5ブロックで手牌を進めることで、
1シャンテン時の受け入れを、最大限に増やせる可能性が高まります。
例えば、先程の手牌が以下のようになった場合、9pと9sの受け入れも残ります。
6ブロック打法とは
先程と同じ手牌を再掲しました。現状は、6ブロックあります。
6ブロック打法は、上記から8pまたは9pを切り、6ブロックのまま手牌を進める打ち方です。
先程の5ブロックよりはテンパイ確率は落ちるものの、
特定の役が必要な時に、その可能性を高めることができます。
9pを切ることで、2シャンテンから1シャンテンになるまでの間、
ペンチャンターツが埋まる可能性が高まります。
従って、上記の手牌から9pを切ることで、ピンフを強く狙うことができます。
ピンフが必須である状況であれば、上記の手牌からは9pを切りましょう。
また、2ハン役が必要な状況であれば、以下の手牌からは、9mを切ります。
一通か三色かを、この時点で選択する必要はありません。
こちらも、6ブロックの進行になります。
牌効率では5ブロック
5ブロックも6ブロックも、どちらもメリットはあります。
しかし、実戦では、5ブロックを選ぶことが圧倒的に多くなります。
これは、先制リーチやアガりなど、相手よりも早く手を進めることがあまりにも強いためです。
特に、裏ドラ・赤ドラがあるルールでは、自然と手が高くなるため尚更です。
条件・制約がないのであれば、5ブロックで手を進めるように、意識しましょう。
5ブロック・6ブロックの優劣
ここでは具体的に、確率を計算して優劣を比較したいと思います。
牌姿はいろいろありますが、下記リンクから前提を設定しようと思います。
上記のリンクでは、5ブロック打法の受け入れを
3シャンテン時:34枚
2シャンテン時:32枚
1シャンテン時:20枚
6ブロック打法の受け入れを
3シャンテン時:36枚
2シャンテン時:28枚
1シャンテン時:16枚
の手牌を使っているので、ここではこの枚数をそのまま使用します。
5ブロック打法は、3シャンテン時の受け入れを減らして、
1シャンテン時の受け入れを最大にする打ち方です。
従って、上記受け入れ枚数は、違和感のない普通の枚数設定と言えます。
さて、麻雀牌は136枚あり、ツモ山の残りの枚数は毎巡変わります。
しかし、ここでは簡略化のために、「常に100枚」の山からツモるとして計算します。
概要を掴むには、適した前提条件です。
5ブロックのテンパイ確率
100枚の山から、受け入れ34枚を引く確率は、0.34(34%)です。
同様に、受け入れ32枚を引く確率は、0.32で、
受け入れ20枚を引く確率は、0.20です。
これらを全て掛け合わせると、3シャンテンからテンパイする確率が求まります。
3回のツモだけでのテンパイ確率で、終局までのテンパイ確率ではないことは、ご注意ください。
0.34×0.32×0.20=0.02176 約2.2%
6ブロックのテンパイ確率
6ブロックについても、5ブロックと同様に計算します。
0.36×0.28×0.16=0.016128 約1.6%
5ブロックのテンパイ確率より劣ることが、理解できると思います。
まとめ
5ブロックも6ブロックも、どちらもメリットはあります。
しかし、特に条件がないのであれば、5ブロックで手を進めるようにしましょう。
先制リーチやアガりなど、相手よりも早く手を進めることがあまりにも強いです!
これにて、牌効率講座の基礎編は一段落です。
ここまでの内容を理解できたら、かなり麻雀で勝てるようになっているでしょう。
テンパイできることが増えてきたら、元気よくリーチしましょう!
▼牌効率のまとめ
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