一部の麻雀の答えは、シミュレーション結果から分かる時代になりました。
本書「新 科学する麻雀」では、対局中によく遭遇する場面に、
シミュレーション結果から、答えを提示します。
「どうすれば麻雀で勝てるのか分からない」という方には特に、
ダイレクトに参考になる内容になっています。
筆者について
筆者は、「とつげき東北」さんという方です。
この方は、元ネット雀士で、麻雀プロの方ではないです。
(むしろ麻雀プロアンチ…!?)
2004年に発売された「科学する麻雀」がベストセラーを記録し、
麻雀を勉強する人の中に、知らない人はいないほど有名です。
それまでの麻雀は、とにかくあいまいで、
根拠のない戦術や流れ、状況によるとされることが普通でした。
そのような中で、大量のデータを使って答えを出したのが、
「科学する麻雀」です。
「新 科学する麻雀」は、その改訂版になります。
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書籍の基本情報
ここでは、ページ数や記載内容といった、書籍の基本情報を記載していきます。
本書の、サイズやボリューム感などの、参考にしてください。
基本情報
初版発行:2021年9月30日
ページ数:300ページ (目次等々を含みます。)
おおよそのサイズ:15cm×21cm×2cm(A5サイズ)
発行所:ホビージャパン
紙質:普通の印刷紙のような質感です。安っぽさは感じません。
色:カラー印刷です。暗めの色合いのため目が疲れません。
記載内容
麻雀の対局中に高確率で遭遇する、重要な局面について、
シミュレーション結果が提示されています。
その結果から読み取れることについては、文章化され、
各ポイントを読み進めるだけでも、十分効果が得られる内容です。
例えば、以下のような局面について解説があり、
巡目や自分の手の条件から、取るべき行動が示されています。
・役ありテンパイ時に先制リーチすべきか
・追っかけリーチすべきか
・リーチに対して1シャンテンから攻めるべきか
等々、全22テーマ
「新 科学する麻雀」をレビュー!
感想
実のところ、この本を読むことを恐れていました。
麻雀の全ての答えが載っていて、それらを覚えてしまえば、
麻雀がただの作業になるのではないかと思っていたからです。
しかし、その心配は要りませんでした!
本書では、多くの局面に対して、シミュレーション結果を提示しています。
「大差」で優劣が分かれている部分については、
麻雀の答えと捉え、実戦に用いることで問題ないと思います。
一方で、「微差」の選択も数多く残っており、
これは、場況によって選択が変わることを示しています。
麻雀の底が見えてしまうことを恐れていましたが、
結果として、麻雀の奥深さに呆然とすることになりました…
「大差」で優劣が分かれるポイントは、成績に直結する確かな技術です。
それを習得できる本書は、麻雀で勝ちたいのであれば、一読すべきです。
対象の読者像
麻雀の「中級者」に対して、一番効果が高い書籍だと思います。
天鳳だと四~六段、雀魂だと雀豪~雀聖あたりでしょうか?
「上級者」は、既に知っているような内容が多い可能性がありますが、
復習や知識のアップデートには適していると思います。
「初心者」は、本書よりもっとシンプルな技術で戦うべきです。
以下の記事で、最低限知っておくべきことをまとめています。
(タイトルは雀魂というネット麻雀向けですが、内容は普通に麻雀です。)
注意点
本書内で述べられている「微差」の優劣は、覚えなくても良いと思います。
場況で結果が変わりますし、生きている内にプラスに収束するかも分かりません。
逆に、大差の部分は必ず抑えるぐらいに考えると、丁度いいと感じました。
おわりに
ここまで、「新 科学する麻雀」について解説してきました。
一部ではありますが、麻雀の答えが載っている書籍です。
「どうすれば麻雀で勝てるのか分からない」という方には特に、
ダイレクトに参考になる内容になっています。
個人的に、第1章は必読です!
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