麻雀において、良形でテンパイすることは理想的な展開です。
しかし、良形だけを求めてはいけない場面もあります。
今回は、実戦中にそのような場面に遭遇したため、ここで解説しておきます。
リャンメンターツを落とす
ドラ3のイーシャンテンで、役があり、絶対にアガりたい局面です。
いずれかのソーズの払うことになりますが、何を払うべきでしょうか。
純粋な受け入れ枚数で言えば、6sか7sを捨てる選択になります。
一方で、1sか3sを捨てることで、リャンメンテンパイの確率を上げることができます。
リャンメンになる受け入れは、以下になりますからね。
リャンメン落としの場合:2sの計4枚
カンチャン落としの場合:5sと8sの計8枚
しかし、良形のテンパイが欲しいわけではなく、アガりが欲しい局面です。
それを踏まえると、ここでは、リャンメン落としの、6sか7sを捨てる選択が良いと言えます。
アガれそうなテンパイを比較する
何故、リャンメン落としの選択になるのかは、
アガれそうなテンパイになる受け入れの違いにあります。
カンチャンターツを落とした場合
この手の場合、アガれそうなテンパイは、以下の計10枚です。
・5-8sを手に入れる:8枚(5-8s待ちで文句なし)
・6sを手に入れる:2枚(7sに希望を持てる)
1pをコーツにした、6-7s待ちでは、ややアガりは厳しいと言えます。
リャンメンターツを落とした場合
この手の場合、アガれそうなテンパイは、以下の計16枚です。
・2sを手に入れる:4枚(5-8s待ちで文句なし)
・5-8sを手に入れる:8枚(2s待ちで悪くない)
・7sを手に入れる:2枚(2s待ちで悪くない)
・1pを手に入れる:2枚(2s待ちで悪くない)
良形より現実的なアガりを目指そう
このような手牌の場合、良形へのなり易さは、カンチャン落としが優れており、
アガり易さは、リャンメン落としが優れています。
ひとたびテンパイしてしまえば、全員が捨てる牌でアガり抽選をすることができるため、
イーシャンテンとは、格が違う有利さになります。
その上で2sは、端っこに近い分、悪くない待ちと言えます。
最終の待ちを良形にすることばかりに目を向けず、
愚形でも素早くテンパイすることの重要性を意識したい局面でした。
今回の話を参考に、悪くない待ちになる受け入れ枚数に着目して、
落とすターツを選択するようにしましょう!
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