放銃率は、打ち手の成績を評価する、麻雀の成績指標のひとつです。
その値は、(放銃した局数)÷(総局数)×100で求まります。
ただし、この値は、単に低ければ良い訳ではなく、適切な値である必要があります。
今回は、そのような放銃率について、詳しく解説していきます。
「放銃率は低ければ良い」と考えていた方には、是非、ご覧いただきたいです!
放銃率を守備力の指標と考えない
放銃率はその名の通り、放銃が多いと高くなりますし、少ないと低くなります。
そのため、放銃率は、守備力の目安の指標と考えられます。
ただ、この内容だけを説明されると、放銃率が低ければ低いだけ、優秀なプレイヤーだと勘違いしてしまいませんか?
そのような勘違いを避けるため、放銃率は「リスクの取り方の指標である」と考えましょう。
放銃率が高いことは、自分のアガりに対して、よくリスクを取っていることであり、放銃率が低いことは、よくリスクを回避していることと捉えるべきです。
放銃率は低ければ良い訳ではない
前章の内容を押さえると、放銃率が低ければ良い訳ではないと理解できてきます。
放銃率が極端に低いことは即ち、リスクを極端に回避していることになります。
つまり、押すべき局面で押せていないということです。
私の体感になりますが、放銃率のイメージは次のようになります。
13%以上:高いです
12%程度:やや高いです
11%程度:適性です
10%程度:やや低いですが、戦術によっては適正です
9%以下:低いです
補足ですが、もちろん和了率が低すぎては意味がありません。
よく言われている基準として、和了率-放銃率が10を超えることが言われています。
放銃率が低い人が強いかは不明
麻雀が強い人は、放銃率が少しだけ低い傾向にあります。
しかし、放銃率が低い人が、強い訳ではありません。
「麻雀が強い→放銃率が低い」はあり得ても、「放銃率が低い→麻雀が強い」は判断できないという点は注意が必要です。
(ただし、同卓者のレベルが極端に低い場合は、上記の限りではありません。この場合、横移動が頻発するため、放銃率が極端に低くなるのは当然です。)
このように、放銃率を下げられたからといって、麻雀が上手くなっているとは必ずしも言えません。
従って、放銃率を意識して下げる努力をするのは、放銃率が13%程ある人だけで十分です。
放銃ばかりに意識を向けず、押し引きに意識を向けることが、正しい姿勢です。
正しい押し引きを繰り返すことで、放銃率は適正な値になっていきます。
放銃しに行くこともある
麻雀では、あえて放銃しに行くこともあります。
「差し込み」と呼ばれる技術で、安そうな相手に行うことで、局を消化する目的があります。
例えば、以下のような場面で、上家が4pを切ってきました。
対面が跳満をツモるとトップを逃してしまう上家が、私に差し込んで、対局を終えた場面です。
マンズ以外で放銃するなら、安いだろうと判断しての差し込みです。
このように、放銃を利用して局を消化することは、オーラス以外にも発生します。
このような技術も存在する以上、放銃回避だけを意識するのは、成績に良いとは思えません。
まとめ
放銃率は、リスクの取り方の指標です。
放銃率が高いことは、自分のアガりに対して、よくリスクを取っていることです。
また、放銃率が低いことは、よくリスクを回避していることと捉えるべきです。
放銃率は、正しい押し引きを繰り返すことで、適正な値になっていきます。
自身の放銃率に振り回されず、正しい押し引きを学んでいきましょう!
▼放銃率のまとめ
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